社長の独り言

社長の独り言

[ 2018.1.25. ]

246号-2018.1.25

成功政策的意味合いで雇用環境が激変している。

時給のアップ、非正社員の正社員化、残業の禁止、インターバル制度、女性の管理職登用等々が主なものだ。企業が内部留保をため込み、新規設備投資がないしリスクを恐れて守勢になっている。雇用という大義名分のもとに、利益を吐き出させ景気浮揚策として考えている。

固定費として大きな比率を占める人件費に目を付けたのは慧眼かもしれない。理由はいくらでも付く。所得が上がり消費が旺盛になれば消費税他税収も伸びるという論法だ。

 

戦前は『ぜいたくは敵だ!』という論理で、消費を抑え蓄財にはげませ、国民の資金を戦時経済の中に投入した。総力戦の一環として『火の玉一億!』という掛け声で、カネと言う資源がなくなれば尊い人間の命を国家にささげた。何時の世も為政者は、国民の財布(人的資源)をあてにしている。ため込めばあの手この手で吐き出させようとするし、なければ借金させてでも使わせようとする。住宅ローンや各種のクレジットがそうだ。今回はさらに少子高齢化が加わり社会保障制度の破綻が名目になっている。将来が真っ暗だというデータは国民誰しもが反対できないし、だれも論証できないから不安は益々深まる。そこで欲望をあおり拝金主義的な価値観が充満すれば従来の価値観は全て履替えされる。金持ち=人生の成功者という洗脳だ。人工頭脳による代替え業務が出てくれば、通常のスキルでは所得の確保は厳しくなり可処分所得も減る。だから、家庭にある女性や定年によるリタイア組も戦線復帰にならざるを得ない。平成の総動員体制に近い。戦前の標準家庭モデルが変化した事になる。家事分担制による前提条件である所得が確保できなくなっている。つまり今まで1人の所得でどうにか維持できた家庭が共稼ぎを前提としたものに変わってきた。近い将来専業主婦という言葉も死語になるだろう。

 今後は『生きる為に働く』『食うために働く』という生存の基本に立ち返る事態になる。今は人手不足で完全雇用の状態とされているが、企業がこれから省力化投資に動き始める事で、次第に余剰人員が膨らみ、2020年代には完全失業率が再び上昇に転じるのは間違いがない。人が携わる約2000種類の仕事(業務)の内、3割はロボットの置き換えが可能になる。機械などの代替えなどで離職や失職が増える。失業者だけでなく技術の高度化などの対応が遅れ、企業が社内に抱える潜在的な余剰人員も増える恐れがあるといわれている。それに伴い、勝ち組人材がはっきりして賃金格差も広がる。うかうかしているとあなたの将来は悲惨だという事になる。

じゃあ、人工頭脳に置き換えられない人材とはどういうものかを考える必要がある。完全な予測はできないが、顧客を喜ばせる、感動を与える、信頼される仕事が残るだろう。そしてそれを常に意識して実践できる人材だけが今から必要なのだ。卑近な例を挙げてみよう。当社では管理事務から定期的に、管理物件の成約報告が全社員に流れているが、それについて何も考えずに眺めている社員が多い。もともとは『物件のブッキングを防止する』ことだった。流すほうもそうだが、受けるほうも思考停止状態になっている。単に『成約状況を社員に知らせろ!』と言う指示に基づいているから、そうしただけだと言うかもしれない。冷静に考えれば、こういうのは何も正社員でする仕事ではない。小学生レベルの仕事だ! 勿論、受け取る社員も同じレベルだから致し方がないのかもしれないが、そうなら、それなりの給与、待遇で我慢するべきだ。つまり人間は不要という事だ。機械のメンテナンス代に等しい年収50万でも多いくらいだ。年収300万以上ならそれなりの成果と違いを見せなければならない。

何が問題なのか? それは以前から言っているように、なぜ他社で決まったのか?当社の何がダメだったのか?を点検する良い機会であるからだ。それが顧客を喜ばせることにつながる。そういう疑問が不思議なくらい起きてこないのだ。

真面目に取り組んだならば当然起こる。それが自分の感覚を磨き自分の業務の点検を見直すことにつながるという意識が全くない。つまり『でくの棒』なのだが、その言葉もわからない社員がいそうなので『外見は大人だが中身は空っぽ』だと言おう。人財を、今は要求しないが、せめて人材くらいは必要だ。

人材なら鍛えるのは上司の責任だし、会社の責任でもある。人在でもいればそれなりの成長を期待する。人在ではなく人罪にも近い最近の新卒応募者も増えてきた。私からすれば分不相応な将来を考えているか、楽して上手く世を渡ろうとする、若者にあるまじき姿勢だ。若者=純粋=前向きも成り立たない。いつも言っているように成長したければ『社内外にライバルを作ることだ!』そういう競争意識の中にしか成長の源泉はない。自己を鍛えるのには身の回りに材料がたくさんある。今回の事例もそうだ。要はそういう意識がないと何も見えないし危機感もないということになる。

最近は『パワハラ』とか幼児性を持つ大人を『甘やかす言葉』が氾濫しているから、ますます自分を見つめられない絶対的価値観の中で住んでいる。つまり世界中で日本だけが、子供のような大人が増えている。マスコミの責任は大きい。その言動に踊らされて先の大戦で600万もの国民が死んだのだ。しかも、駐留軍が来たら一夜にして変身し、皇国日本から人権至上主義に変貌した。

直近では鳩山首相の辞任問題となった沖縄の基地移転は戦後70年間の対米外交の負債であるが、メディアは前首相の食言だけを難じていた。そして『責任を取って早く辞任しろ!』と書き立てた後には『政権放り出しとは無責任』と書いていた例がある。マッチポンプ的な言動だ。

日本人ほどマスコミに踊らされる国民も少ない。日本のマスコミ程反省しない業界もない。

よく周りを見よう。あと数年で成果型雇用体系が一般的になることは目に見えている。それなりの自分を鍛えておかないと将来は悲惨な目に合うことは間違いがない。つまり、言われたことだけをしていてもダメだ。今回の例を取れば、たとえ内勤事務でも右から左へ流すことではなく、先の疑問を持ち営業に還元することなのだ! それを営業支援というのだ。感謝されるという事になる。

難しいことではない、成約や申し込みがあった時点で相手に聞けば済むことだ。一分もかからないで貴重な情報が得られるのだ。いつも言っているように業務に追われるのではなく業務に流されるのでもなく、ひと手間かければ良いだけの話だ。もしここで、その暇もない、余裕もないというなら、自分の業務を点検する良い機会だ。無駄無理がないか、もっと重要なことに注力できないか、これを考え続けることが内勤としての義務になる。生産性を上げる事になる。

営業もそうだ!他で使えない人罪のたまり場になっては当社も先がない。
『楽しいけれども厳しい会社を』目指しているのを勘違いしてほしくない。

楽しいはラクと思っていないか? あなたの上司はユルイかもしれないが、世間の目は厳しい。顧客に如何に好かれるかを、信用されるかを常に考えなくてはいけない。

周りの情報に注視せよ! 変化を見逃すな! ストレッチせよ! はじめは大変だが慣れればそれが当たり前になる!その生きた提案が顧客からの信用を獲得できるのだ。自分に負荷をかけなければ成長しないことはどこの世界でも常識だ!『飽食の時代』にあって成長を放棄する輩もいるかもしれない。それは人間として生きる事を放棄したに等しい。本当にその覚悟があれば大したものだが、君にその勇気があるかは疑問だ。単なる負け犬の遠吠えに終わらないように、真剣に生きよう。

人生の賞味期限は君が考えているより短い。早く気付いた者が人生の勝者となる。

 

                                                                                          社長   三戸部 啓之

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