第202号

電力の自由化について

アーバンレポート 第202号2016年4月発行

dennki2016年4月1日より電力自由化が始まりました。これは電力市場が全面開放へ向けて動き出した日本市場最大の電力規制改革となります。
一般家庭でも電力の購入先が選べるようになり、入居者にとってメリットがありそうな部分でもあります。電気を売ろうという会社も続々と参入を表明していて、私たちの生活に密着しているだけに、関心が高まっています。では、契約の方法と注意点はどのようなことでしょう。

 

申し込みは簡単。電力会社から毎月送られてくる「電気料金の明細書」を用意し、専用書類やホームページの入力フォームに住所や氏名、「お客様番号」などの情報を記入します。あとは新しい契約先が今の電力会社に切り替えの手続きをしてくれます。電気は大手電力会社の電線を借りて家に届くので電線を新たに引くといった工事はありません。持ち家も賃貸も契約先は自由です。但し、分譲マンションでは「電力一括方式契約」という契約があり、その場合は一括契約の中から既に割引などを受けているので、個々で申込みをすることはできません。申し込みが完了すると、今の電気量計が通信機能付きの「スマートメーター」に交換されます。今までのように電力会社の検針員が毎月1回、使用量を目で確認してきたアナログの旧式と違い、自動で計測して電力会社に30分おきに送信される優れものです。交換は原則無料です。電気の使い方がグラフなどで目に「見える」ようになりライフスタイルに合わせた料金プランと組み合わせて節約の工夫がしやすくなります。

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