第175号

寂し過ぎる退去者(強制退去)

アーバンレポート 第175号2014年2月発行

今年の4月頃より、川崎市多摩区の某マンションの1階入居者(以後U氏と記載)の滞納が始まりました。家賃は、共益費を含めて57,000円のマンションです。

保証会社(E社)に加入しているので、滞納すると程なく保証会社の督促が始まります。私も保証会社からの滞納の連絡を受けて、U氏に家賃の支払い予定が立つのか?どのように支払いが可能なのか?等、何度も訪問し相談に乗っていました。しかしU氏はお酒が好きで(アルコール中毒気味)訪問してもお酒を飲んでおり、話し合いの場を設けてもロクな話に発展しない。そのような状況のまま月日が過ぎ去り、滞納が3ヶ月に達してしまいました。

保証会社は滞納金額が3ヶ月目になると明渡し訴訟の手続きに入ります。U氏はこれに不満を持ったのか、ご自身で弁護士を立て色々と相談をしていたようですが、結局は3ヶ月分の家賃を支払いました。

しかし、翌月から再び家賃を支払わず、保証会社も直ちに再度訴訟の準備に入りました。また、同じタイミングで、U氏は(アルコールの影響なのか)幻覚を見るようで、回りの音に異常な程敏感になり、お部屋の両隣、上の階のお部屋に深夜1時~2時等に訪問したり、扉を叩く、蹴る等の行動を始めるようになりました。この時は同じマンションの入居者が警察に通報して連行される始末です。

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