第191号

賃貸仲介における顧客の現状と難しさ

アーバンレポート 第191号2015年6月発行

私は、東急東横線の綱島にあります店舗に、昨年の12月より在籍しております。
現在の主な業務は賃貸仲介です。以前は小田急線の新百合ヶ丘店にて賃貸仲介をしていました。
最近、お客様に対応する中で改めて仲介の難しさを痛感しています。
特に感じるのはお客様の求める家賃です。沿線・エリアなどが変われば当然そのエリアでの家賃相場があります。

現在、在籍している東急東横沿線の家賃相場は決して安くはありません。
仮に1K・駅10分圏内・築15年以内・綱島駅から2駅区間であれば成約賃料は7.7万円程度ですが、同じ条件で小田急線の新百合ヶ丘から2駅区間であれば成約賃料は5.5万円程度です。

 

首都圏へのアクセス、駅の開発状況により沿線の単価は異なります。

数字だけを見れば新百合ヶ丘周辺は決まりやすいと思ってしまいますが、昨今はインターネットなどで簡単にどこでも賃貸情報が閲覧できる為、お客様も物件情報、家賃相場に関しては我々業者と殆ど同じ様な相場感覚を持っているので、地域差ではメリットを訴えることができません。
営業としては非常に情けなく思います。また色々なサイトなどを見ているので希望賃料を伺うと非常にシビアな価格を要求されます。

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