冬の結露対策について

2022年11月24日

寒い冬の時期、朝起きてカーテンを開けると窓ガラスに水滴が付いているのを一度は目にしているのではないでしょうか。こういったガラス面等に水滴が発生する現象を「結露」といいます。
冷たい外気が窓の表面温度を下げ、室内で発生した水蒸気が冷たい窓に触れるために結露が発生します。そのため室内の湿度が高く、窓の温度が低いと結露しやすくなります。
窓以外にも室内の水蒸気が発生しやすい場所では結露する可能性が高くなります。

〇 結露の発生しやすい場所
・北側の壁 ・玄関の扉  ・窓、サッシ周辺 ・暖房をつけている部屋 ・植物を置いている部屋 ・浴室    ・キッチンの天井など

〇 結露を放置した場合のトラブル
《 カビ・ダニの繁殖 》
カビやダニは温かい温度と高い湿度、ホコリに含まれるたんぱく質やアミノ酸などの養分で繁殖します。結露が発生している場合、部屋の温度は温かく、窓が湿っているため湿度が高いです。さらに水分はゴミを吸着しやすく、湿度とホコリと温度が揃った結露のついた窓はカビやダニの繁殖に適した環境です。
《 住宅に対する悪影響》
結露を放置した場合に起こる住宅被害も深刻です。 住宅資材や床材を湿らせ、腐らせてしまうことがあります。賃貸物件では、結露を放置し部屋の掃除や手入れなどを怠ってカビなどが発生し、汚損が発生した場合、借主の責任となる可能性があります。

〇 結露してしまったときの対応について
《 雑巾やワイパーでの拭き取り 》
最も手軽にできるのは雑巾での拭き取りです。バケツを持って、雑巾を絞りながら拭きあげてください。水滴の量が多い場合は、雑巾だと少し面倒です。そんな時は、結露取りワイパーを使うと効果的です。結露取りワイパーで水滴を取り除いたあと雑巾で仕上げると、簡単にきれいにすることができます。
結露吸水テープを貼る
結露した水滴が窓の下に溜まるのを防ぎたい場合は、露吸水テープがお勧めです。窓の下部分にテープを貼っておけば下に落ちてきた水滴を吸収してくれるため、窓枠や桟にカビが発生するのを防いでくれます。
新聞紙で代用する
吸水テープが無いという方は、新聞紙で代用することも出来ます。夜に新聞紙を貼りつけて朝に剥がせば、使い捨てができるので便利です。

〇 結露を防止する対策
1.室内を換気する
湿気がこもらないようこまめ(目安は1時間に1回)に換気してください。換気時間は1回10分程
度を目安に。 窓を2ヶ所開け、空気の通り道を作ると効果的です。
2.温度・湿度を調整する
暖房温度を少し下げ、湿度が上がり過ぎないよう温湿度計を確認し、必要に応じて調整してください。湿度は40%〜60%程度を目安です。
3.暖房器具を使い分ける
結露対策には、エアコンや電気ストーブ、オイルヒーターなどがお勧めです。窓際にヒーターを設置すると、窓周辺が温まることで窓表面の温度も上げることができ、結露の発生が抑制されます。
4.サーキュレーターで空気を循環
窓周辺に向けてサーキュレーターを置くと、窓付近に停滞している空気を循環させるので結露対策に効果的です。天井に溜まっている暖かい空気が部屋全体に行き渡り暖房効率も高まります。
5.家具や観葉植物の配置を見直す
壁と家具、家具どうしの隙間は少し空け、空気の通り道を作ります。観葉植物や花瓶からは常に水蒸気が出ているため、結露が気になる場合は窓際に置くのを控えてください。 
6.市販の結露防止グッズを使う
市販されている結露防止シートや断熱シートなどを活用すれば、外との温度差を減らし結露防止につながります。結露を放置すると、カーテンや家具、壁紙などのカビ・シミ発生につながります。きちんと対策をして、結露に悩まされない快適な冬をお過ごしください。