第170号

防犯対策

アーバンレポート 第170号2013年9月発行

賃貸物件をお探しのお客様を接客させて頂き、物件の内見に行って必ず出る質問のひとつとして「このあたりは安全ですか?」。それに対して「難しい質問ですね」と返答してしまいます。なぜなら絶対に安全な場所などありませんし、安全か安全でないかは個人差が生じるからです。

 よく「安全」は空気のようなもの、ただで手に入るものと思ってきましたが、その神話はすでに崩壊寸前。世の景気等、様々な要因はありますが、安全で快適な暮らしをするためには、それなりの「防御」が必要になっています。某大手ポータルサイトにおいても年々入居者側の選択順位において防犯面が上位にランクインしているのも事実です。その中で私どもの業務に直接関係してくる住まいの防犯について、大きく分けて3つ(住戸・敷地内・建物周辺)ご紹介させて頂きたいと思います。

 

住戸内: 
住戸への侵入経路としては玄関、バルコニーに面した窓が大半。そこで住戸単位での防犯体制は玄関、窓に集中しています。玄関ではピッキングされにくいディンプルキー、ダブルロックにサムターン回しに対応する収納型サムターン、ドアチェーン、ドアスコープなどを設置したドアが一般化しつつあります。最近ではドアスコープにカバーを付けた物件も登場しています。これは外に明かりが漏れないようにして、不在か在宅かを分からせないようにするというものです。

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