アーバンレポート

賃貸物件の歴史について

アーバンレポート 第231号2018年9月発行

◆はじめに
普段、仕事として扱っている賃貸物件の歴史について書いていきたいと思います。

賃貸の歴史を書こうと思い私が思い浮かんだ事といえば「年貢として米を収めていた時代」というぼんやりとしたものでした。今でさえオーナー業、賃貸仲介業、賃貸管理業等、様々な賃貸物件に関わる仕事が多く存在致しますが、賃貸という仕組みはいつから存在し、始まったのかを記していきたいと思います。

◆土地の所有という概念
まず、不動産(土地・建物)というものは、はるか昔からあるものですが不動産屋は昔からあったものではありません。そもそもこの土地は誰の物かという『土地を所有』する概念はいつからうまれたのか。大雑把にいうと飛鳥時代から安土桃山時代にかけてと言われています。昔は天皇や王族、豪族が私的に『支配』するという考え方(私地私民)でした。

 

飛鳥時代、西暦646年の大化の改新で初めて「公地公民」(公地=土地、公民=民)という考え方が取り入れられました。これは全ての土地と人民は天皇に帰属するとした制度で、私的な支配を禁止し、天皇の所有とするという考え方です。これによって民衆に一律に農地を支給して租税を納める義務を課しました。これが土地を所有するという概念の前身となります。

 

さらに奈良時代になると「墾田永年私財法」によって開墾した土地の永続的な所有が認められるようになりました。その土地は荘園となり本格的な土地の所有化が始まりました。開墾された土地では国家への納税が義務付けられていました。これは土地を所有といっても自分のビジネスに用いるのではなく納税の徴収手段でしかありませんでした。この荘園は室町時代、安土・桃山時代を経て衰退し、豊臣秀吉の検地により完全に解体されました。

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