2025年11月15日
寒くなると室内で結露が発生しやすくなります。結露とは室内の暖かく湿った空気が冷たい窓ガラスや壁に触れることで、水滴となって現れる現象です。特に気密性の高い住宅では、空気の流れが滞りやすく、湿気がこもることで結露が発生しやすくなります。

結露を放置すると、窓枠や壁のカビ発生や木材の腐食など、住環境に深刻な影響を及ぼす可能性があります。また、カビやダニの繁殖により、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こすこともあるため、早めの予防と対策が重要です。
《結露の主な原因》
・室内と屋外の温度差
・室内の湿度が高い
・空気の循環不足
・調理等による水蒸気の発生
《結露の予防方法》
1、室内の湿度管理
湿度が高いと結露が発生しやすくなります。湿度計で室内の湿度をチェックし、50〜60%以下に保つことが理想です。以下の方法で湿度を下げることが可能です。
- ・こまめな換気
朝晩や調理後に窓を開けて空気を入れ替える。
入浴後は必ず浴室扉を閉じて換気扇を使用し空気を入れ替える。
(時間が経過しても浴室が換気されない・濡れたままの場合は換気扇の故障の可能性がありますので、当社までご連絡ください。)
- ・除湿機の使用
湿気の多い部屋や寝室に設置すると効果的。
・除湿剤の活用
押し入れ等の収納スペースや窓際など、湿気がこもりやすい場所に設置。
2、窓の断熱対策
窓は外気に直接触れるため、結露が最も発生しやすい場所です。以下のような対策が有効です。
- ・断熱シートやプチプチを貼る
窓ガラスに貼ることで温度差を緩和。
・結露防止シート・吸水テープ
水滴を吸収し、カビの発生を防止。
3、簡単にできる工夫
・食器用洗剤を使った窓拭き
水で10倍に薄めた洗剤をスプレーし、窓を拭くと撥水効果が得られる。
- ・サーキュレーターや扇風機で空気を循環
部屋の空気を動かすことで湿気が偏らない。
結露対策は、日々のちょっとした習慣や工夫で大きく改善できます。住宅の構造や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる方法を選ぶことがポイントです。それでも結露が発生してしまう場合には、こまめな拭き取りや換気を行い、悪化を防ぐようご協力お願いいします。
快適で健康的な住環境を保つためにも、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
記:施設管理係










